弊社のイチオシの日本酒「八ヶ岳 福の山」は八ヶ岳山麓の無農薬無肥料のファーム、「八ヶ岳南麓ファーム」様のプライベートブランドです。
こちらのファームへご訪問させていただき、11月の3、4日の連休に泊まり込みで稲の脱穀作業など体験させていただきました。また、改めて「八ヶ岳 福の山」純米吟醸と八ヶ岳南麓ファームで栽培された野菜を蒸したものとともに、おいしくいただきました。とても貴重なすばらしい体験となりました。
行ってみてわかることがあります。ファームの田んぼに立って、まわりを眺めたときの感動があります。富士山と八ヶ岳が向かい合わせに望むことができ、それに挟まれて、南アルプスの山並みが連なります。このような環境が他にあるでしょうか。
季節外れの気温が晩夏並に高い日が続きましたが、空気は清らかで、ほのかにひんやりとした山からの風を感じました。
農作業の重労働を実感しました。束ねた稲を持ち上げて、脱穀機に入れます。勢いよく稲の穂が脱穀されていきます。この作業を繰り返すと、さすがに普段運動不足の身体にはこたえました。落ちた稲穂も丁寧に拾いました。このように精魂込めてつくられたお米を私達はいただいているのだと実感しました。
八ヶ岳南麓ファームでは、無農薬、無肥料でお米や作物がつくられています。これは単なる有機農法ではありません。完全に農薬も化学的な肥料も使わない農法をしている農場は多くありません。
ここでつくられているのが、「八ヶ岳 福の山」の原料となる、酒米「亀の尾」です。わたしたちは、この「亀の尾」の脱穀を体験させていただき、その栽培の一端を経験することができました。「亀の尾」は幻の酒米と言われ、現代のブランド米のルーツと言われる米です。八ヶ岳南麓ファームでは、有機肥料さえも使わず、自然栽培によって作物がつくられているのです。
この大切につくられた酒米「亀の尾」は、ファームからほど近い酒蔵の谷櫻酒造様で醸し、日本酒「八ヶ岳 福の山」となっています。その製造工程もこだわりに満ちています。これも日本酒の製造工程で行われることの少ない、生酛造りが採用されいています。生酛造りとは、自然の乳酸菌や微生物を使って発酵させ、優良な酵母をともなった「酛」すなわち「酒母」をつくります。
無農薬・無肥料の自然栽培でつくられた幻の酒米「亀の尾」を、江戸時代から続く伝統的な工程で、自然の酵母による「生酛造り」によって醸された「八ヶ岳 福の山」はこれ以上にないほどにこだわり抜いたお酒です。
ほんの半日の農作業で音を上げるような情けないわたしたちでしたが、その夜に味わった「八ヶ岳 福の山」は言葉にならないほどの美味しさでした。
すっきりとして、染み渡るような味で、八ヶ岳山麓の自然のような清らかさがありました。それでいてコクがあり、飽きることのない味を、自然の蒸し野菜とともにいただき、短い間でしたが、生まれ変わるような気持ちになったのでした。
お世話になりました八ヶ岳南麓ファームの八巻様には、深くお礼申し上げます。
八巻様は早稲田大学法学部をご卒業後、事業を起こされ、その後、このご自身の生地八ヶ岳麓での無農薬・無肥料のファームを開かれました。長く、登山家として活動され、ヨーロッパ、アフリカの山を制覇したとてつもない方です。
今後もこのお酒のすばらしさを伝えるべく邁進していきたいと思います。
皆様もぜひ、秘蔵の日本酒 髙見酒店で「八ヶ岳 福の山」をご購入いただき、そのこだわりの味を味わってみてください。
「八ヶ岳 福の山」純米吟醸原酒生酒 生酛づくり 720ml
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