日本酒ガイド

🍶そもそも日本酒って何ですか?
日本酒
日本酒は、米・米麹・水を原料としてつくられた日本特有のお酒です。
酵母によりアルコール発酵させて作られた酒である醸造酒に分類されます。
日本酒は日本国内でつくられた米、米麹を原料とし、日本国内で製造されたものに限りますので、輸入米や輸入した酒の場合は、日本酒と表示することはできません。
海外産の米を使用したものを含め、広く指す場合は「清酒」と呼ばれます。
🍶純米大吟醸は何が違うのですか?
若冲
酒米のぬかを除去し、残った米の割合を精米歩合といいますが、それが50%以下の米を使用したお酒を純米大吟醸酒と言います。それに対して純米吟醸は50~60%です。純米吟醸大吟醸のほうが米の中心部に近い状態でつくったということになります。純米大吟醸はフルーティな香りと雑味のないすっきりとした味わいと言われています。どちらが良いかはぜひ飲み比べてみてください。
🍶日本酒のつくり方
おおよそ次のような工程をたどります。
1.精米
酒米のぬかを除去します。残った米の割合を%で表したものを精米歩合といいます。当ショップの商品ページにも表記しています。、70%前後が一般的です。どれだけ米を削るかで雑味が減り、香り高さに影響します。
2.洗米・浸漬(しんせき)
さらに米を水で洗ってぬかを取ります。さらに水に浸します。水の質も日本酒の品質に非常に重要です。豊富で良質な水の出る土地で作られることが多いです。
3.蒸米(むしまい)・放冷
米を蒸します。水分を調節し、適切な温度に冷まします。
4.麹(こうじ)造り
米に麹菌をかけて、高温多湿が保たれた麹室(こうじむろ)におかれ、米麹がつくられます。製麹(せいきく)とも言います。米麹はさらに乾燥させます。
5.酒母(しゅぼ)造り
酒母造りはアルコール発酵させるための酒母をつくります。麹、酵母、乳酸菌、水、蒸米を混ぜ、酵母を大量に培養します。
6.仕込み・もろみ造り
酒母、麹、蒸米、水を入れ発酵させます。この発酵した状態をもろみといいます。この作業は三回に分け、ゆっくり行うことが大切で、これを「三段仕込み」といいます。約3週間から1カ月じっくり発酵させます。
7.上槽(じょうそう)
もろみを搾ることを上槽と言います。日本酒と酒粕に分けられます。搾ったままの酒は原酒となります。にごり酒は目の粗い布やざるなどで簡単に濾したものです
8.濾過(ろか)・火入れ
さらに滓を沈殿させ、濾過器を用いて濾過します。その後、加熱処理をすることを火入れと言います。
9.貯蔵・調合・割水
原酒、ひやおろしなど、貯蔵することで味わいの変化が楽しめます。調合、割水を行い、様々な銘柄にふさわしい日本酒に仕上げます。
10.火入れ/瓶詰め
さらに出荷前にもう一度火入れをして、安定させます。瓶詰めしてお届けします。
🍶日本酒と焼酎ってどう違う?
醸造酒と蒸留酒の違いになります。日本酒は醸造酒でお米を発酵させてつくります。焼酎は原料は米だけなくさつま芋、麦、などありますが、米焼酎は一度醸造したものを、蒸留させてつくります。蒸留とは加熱して一度気体化させたものを、冷やすことで再び液体に戻すことを言います。そのため、アルコール度数が高くなります。日本酒の度数は15度前後ですが、焼酎は20~25度ほどです。
🍶熱燗と冷やどちらで飲んだらいいでしょう。
日本酒は燗にすることで、より旨味や甘みを感じることができます。アルコールも感じやすくなるため、辛味も増します。純米大吟醸や原酒は熱燗にしないほうがいいと言われます。それは熱燗にすることで華やかな香りが飛んでしまうからです。
それに対して純米酒は熱燗にすることで米の旨味が増し、本醸造酒はすっきりした淡麗辛口の味わいを熱燗で楽しむことができます。
ちなみ冷やとは常温のことを言います。冷蔵庫で冷やしたものを冷酒と言います。熱燗は50度ほどにお湯で温めたものですが、ぬる燗は40℃前後になります。
もっとも銘柄によって特徴が違いますので、いろいろとお試しいただければと思います。
🍶杜氏(とうじ)とは
杜氏(とうじ)とは、酒造りの最高責任者、長(おさ)を担う人です。 酒造りの歴史は古代からありますが、杜氏の語源は、刀自(とじ)であり、家事を取り仕切る主婦のことを指す言葉だったと言われています。つまり、古くは女性だったということです。
それが男性の酒造りの職人の親方を指す言葉になりました。現代では、男性も女性をいらっしゃいます。女人禁制であった時代が長く、女性は今でも少ないです。杜氏は杜氏集団をつくり、請負業だった伝統がありますが、杜氏が蔵元を兼ねる経営者兼杜氏ということが増えています。
🍶唎酒師と聞きましたが?
店主タカミンは唎酒師です。
唎酒師とは日本酒のソムリエとも呼ばれていて、現在、日本酒の業界で取得されている資格です。日本酒の魅力をご紹介し、お客様においしく飲んでいただくことが役割です。
唎酒師は、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)により認定、NPO法人FBOが公認する提供販売者の資格となっております。日本酒提供販売のプロフェッショナルです。
🍶山廃仕込みとは何ですか?
山廃仕込みを知るにはまず生酛造りを知らないといけません。 酒母のことを「酛」と言いますが、通常は乳酸と培養酵母を加え、2週間あまりでできる速醸酛ですが、生酛造りは天然の乳酸菌と酵母で4週間ほどかけて発酵させます。これを生酛と言います。 半切り桶(はんぎりおけ)という口が広く浅い桶でよくかき混ぜますが、その後、「山卸(やまおろし)」といって櫂ですり潰します。1909年に国立醸造研究所の実験で、重労働の「山卸(やまおろし)」を行った場合と行わなかった場合に違いがなかったことから、山廃造りが普及しました。つまり、山廃仕込みといえば、生酛造りにより丁寧につくられているということになります。

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